よい包丁ってどんな包丁?「よい」の基準とは

公開日:2023/03/15  最終更新日:2023/02/07

良い包丁

包丁は毎日の調理で利用しますが、そもそもよよい包丁の基準を知って、選んでいる方は少ないのではないでしょうか。包丁選びには、ブランドや材質だけでなく、サイズや重さなど多くの選ぶ基準があります。この記事ではそんな「よよい包丁」の選び方や基準について解説します。読めばきっと、今使っている包丁を見直してみたくなるはずです。

包丁は大切な調理の相棒!包丁選びは重要

包丁は、料理する人にとっては毎日の調理の相棒となる大事な道具です。なんとなく切れそう、という見た目やメーカー名だけで購入するのではなく、使う用途やサイズ、素材によって使い分けると格段に調理しやすくなるものです。

いよい包丁を選ぶためには、どのような用途で使いたいのか、しっかりと考えて購入するのが成功のポイントとなります。

最初に選びたい包丁の種類

新生活を始める方や、料理を始めたばかりの方は、1本でさまざまな用途に使える「三徳」や「牛刀」といった種類の包丁を選ぶのが最適です。

・三徳

三徳は名前のとおり、肉・魚・野菜の3種類が切れるところに由来しているといわれています。昭和初期に家庭用の万能包丁として普及したといわれ、刃の部分の幅が広く、千切りもしやすいことが特徴です。和食を作る際につかいやすい包丁といえるでしょう。

・牛刀

牛刀は別名「シェフナイフ」とも呼ばれ、肉・魚・野菜もよくきれる万能包丁です。洋食のプロが愛用していることでも知られています。刃先にいくほど鋭くほそくなる形状で、三徳包丁に比べて刃の部分の幅が狭いことも特徴です。幅がせまいことから脂肪分の多い肉や魚がくっつきにくいこともメリットといえるでしょう。

包丁のサイズ

一般的には三徳包丁が150mmから180mmが一番普及していますが、家庭用としては180mmぐらいが使いやすいでしょう。牛刀の場合は180mmから210mmぐらいが普及サイズですが、家庭用としては210mmぐらいが使いやすいといわれています。

サイズによって重さも変わってくるため、できれば購入前に手にとって、サイズごとの重さを確認したうえで、自分の手に合ったサイズを選ぶのがよいでしょう。

包丁の素材

包丁の素材は「鋼系」「ステンレス系」「複合材系」の大きく3種類に分かれます。それぞれにメリットとデメリットがあり、自身の使い方や頻度によって選ぶのがよいとされています。

・鋼系

切れ味のよさがメリットです。錆が付きやすいのがデメリットとなるので、毎日調理する方で、こまめな手入れが苦にならない方にはおすすめの素材です。

・ステンレス系

錆びにくく、手入れが簡単なのがメリットです。メーカーによって切れ味に差が出るので、信頼のあるメーカーのものを選ぶのがよいでしょう。価格が比較的安いので家庭用の初めの1本としておすすめです。

・複合材系

芯に鋼の素材を使用し、側面をステンレスでカバーするという構造となっており、切れ味のよさと錆びにくさを両立した素材です。

よい包丁の基準とは?

そもそも、よい包丁の基準とはどこにあるのでしょうか。素材の特徴からも分かるように、切れ味については分かりやすいところですが、切れ味以外にもチェックするべきポイントがあります。それぞれの基準について解説します。

切れ味のよさ

よい包丁の第一条件が切れ味にあることは、調理をする方なら簡単に想像がつくことでしょう。包丁は素材だけでなく、鋳造温度や焼き入れ、仕上げなど製造する工程すべてが切れ味に影響します。

そういった事情から、最初によく切れる包丁は「よい包丁」といえるでしょう。

切れ味の持続性

よい包丁の第二の条件は切れ味の持続性です。切れ味は刃の硬度に左右されますが、持続性は素材の粘り強さが影響します。熱処理の方法で硬度を上げることができても、適正な処理でなければ粘り強さに欠けた包丁となり、切れ味が持続しません。

成分表や硬度の数値のみを鵜呑みにせず、どのように処理しているのか見極めることが重要です。

研ぎやすさ

第三の条件として研ぎやすさがあげられます。切れ味が低下した包丁を研ぐときに、すぐに鋭利な刃になる包丁は研ぎやすいといえます。ただ、すぐに研げるということは耐摩耗性に劣るということでもあり、持続性の面では不安が残ります。

良質な材質と適切な熱処理を施してある包丁で、正しい研ぎ方で鋭利な刃が戻る包丁が本当のよい包丁になるといえるのではないでしょうか。

よい包丁はどこで買うべきなのか

今や専門店でなくても、スーパーなどでも包丁は手に入ります。とはいえ、一番失敗が少ないのはやはり包丁の専門店で、専門のスタッフに要望を伝えて選んでもらうことでしょう。

購入前に、どのような用途でどのくらいの頻度で使うのかを明確にしたうえで、知識を持ったスタッフにアドバイスを受けながら選ぶのがよい包丁を選ぶポイントです。その際、できれば一度、実際に包丁を握ってみることをおすすめします。

一般的なサイズや重さはありますが、人によって手の大きさも力も違うため、自分にあったサイズと重さの包丁を選べるのが一番使いやすいからです。

まとめ

この記事では、よい包丁の選び方や基準について解説しました。よい包丁を選ぶ一番のポイントは、専門店で知識のあるスタッフにアドバイスをもらいながら、自分の手にあったサイズと重さのものを見つけることです。そのためにも日常で包丁を使うシーンを想像して、自身の好みと目的を明確にしてから、お店に行くことをおすすめします。この記事が、包丁を選ぶ際の参考になれば幸いです。

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